日本の地名を遊ぶ


その7. 大文字は京都市民の誇り? 京都市 大文字町


富士見という地名は、おそらく日本全国に数多いだろう。
富士山は日本の誇り、その富士山が見える土地だというので、富士見町。
富士見坂なんていうのも、よく聞くように思う。
ありがちだが、よく理解できるネーミングである。
で、本物の富士山に似ているという山は全国各地にあって、それぞれに、その〜〜富士が見える土地だというので、やっぱり富士見町。
これはむしろ、たくさんあって当然というべき地名だろう。
しかし、それは富士山という高い高い山の場合であり、日本全国という広い規模で見た場合の話である。
ところが、京都市には何と大文字町という地名が、6つもある。
東大文字町、西大文字町というのも含めるとこれが10箇所にもなるのである。
それはまあ、京都市街の各所から大文字焼(正確には、五山の送り火)で有名な大文字山は見えるから、いいと言えばいいのだが、市内に6つとか10とかいうのは、いかがなものか。
中京区など、ひとつの区で大文字町を4つも抱えているのである。
また、西大文字と、東大文字がひとつづつある伏見区だが、伏見区といえば京都市のずいぶん南だ。
大文字山など、まともに見えるのであろうか?


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